デザイニング・インターフェースの改訂版となるデザイニング・インターフェース 第2版 ―パターンによる実践的インタラクションデザインは現在 GUI のアプリケーションを作っている方にとっては必読といえる良書です。
最新の内容
今回の改訂版で新しくソーシャルメディアとモバイルの内容が新しく追加されていますが、これらのインターフェイスパターンがしっかりとまとめられたものというのは今までなかったのではないでしょうか?
現在これら2つの要素は、インターフェイスを作る上で欠かせない内容となっています。しかし現在進行形で進んでいる分野でもあるのでなかなかまとめるのが難しいのではないかと思います。
そんな中でこの書籍では必要最低限、かつ必須に内容が綺麗にまとめられているので、これらのUIをこれから作ろうとしている人は1度読んでみて損はないでしょう。
特にソーシャルメディアの活用の章では「超小型の逆ピラミッド
」や「最新のさざめき
」など今までとはまた違った考え方をしなければならないものが多いですので、本書を読んで先人がまとめた知恵をうまく活用していくと良いのではないでしょうか?
電子書籍化への要望
本書はUIを作るすべての方に読んでほしい書籍ではありますが、個人的に不満な点も幾つかあります。
現在のUIは1つのパターンのみで構成される簡単なものは少なく、複数のパターンを組み合わせて作っていく必要があるのではないでしょうか?
本書に出てくるパターンにも関連するパターンがいくつか有るのですが、どうしても紙という制約上あちこちと見比べることが難しいというのが現状です。
また実際のUIの動きや「本書以外での解説」のリンクが難しかったりもします。
それらの問題を解決する1つの方法として電子書籍化、という方法があるのではないかと思います。
もし本書が電子書籍化される際は単純なpdfではなく、画像や動画、リンクをうまく使った形式で出していただけるとありがたいな、と思います。
この記事へのコメント
コメント一覧
ご指摘の通り、このようなリファレンスは電子書籍に適しているのですが、オライリー・ジャパンのEbookストアではいまのところ販売フォーマットがPDFオンリーなのですよね。今後、フォーマットが増えることを期待したいところです。
ただ、ハイパーテキスト性やインタラクション性を強めるとすれば、書籍というリニアで静的な形式自体がそぐわなくなってくるので、電子書籍でもない http://designinginterfaces.com/ のようなウェブサイトにした方がよくなりますよね。
どちらも一長一短があるので、難しいところですねー。
January 10, 2012 19:20
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